【更年期障害】

スポーツをしている女性には少ない婦人科の病気で、意外と随伴する自律神経症状に悩んでおられる方が多いので、取り上げてみたい。読んで字の如くではないが、どうも゛更年期が気になり、ほとんどのご婦人方は「やっはり老化現象が出てきたわ」とがっかりする。

どうも、漢字の熟語と言うイメージは、時によっては強力な印象を与えるるし、長期に使用していると、何時の間にかその気になってしまう。医学用語を勝手に変更してはならないが、病気の印象から言って、更年期障害を「ホルモン変換期」とか「女性熟年現象」にしたらどうだろう。この女性特有の障害も、発症する症状も千差万別であり、時期的にもまちまちである。

時たま、婦人科で更年期障害と診断されても、内科では、自律神経不安症候群と言われることもあり、厳密には、なかなか鑑別できるものではない。従って、今日に至って確立した原因療法がある訳ではないし、自律神経に対しての対症療法や、さまざまな原因と考えられるホルモン療法を適応してみる程度のものしかできない。特に、処方されるエストロゲン剤にしても、発癌作用について解決されている訳でもなく、長期使用例にその危険性は全くないとも言えないのだ。

元来、更年期は女性生殖器機能消失と言う意味で、その内の症候として月経閉止をひとつの目安にしている。この閉経期も、通例として1〜3年で徐々に止まるのであるが個人差があって45〜55歳を更年期と理解しておけばよいであろう。なかには、面倒な月経がなくなって「せいせせいした」と言う人がいるが、月経は女性の証であって長くあったほうがよい。女性の「色気」は、先天的なものに文化に応じて養われたもので素質がプラスされたもので、生殖機能には関係がないと思う。20歳には生殖を主とした色気があろうし、50歳には円熟した色気、美しく熟年に達した色気はその人の人生を語っている。

いずれにしても、この更年期荷は身体的または精神的に人生のカーブ点とも言えそうだ。この時期をうまく過ぎると、安定した生活ができると信じたほうがよい。それを意識過剰で迎えると、疾患単位ではないが「更年期精神障害」というべきやつだ。最も多く伴う゛うつ病即ち更年期うつ病で、なにやら訳がわからない妄想的色彩を呈したり、イライラしたり、全く男性には理解できないような変調を起こすのだ。これらの更年期障害を、内分泌系の変調だけを取り上げて説明すると、どうも精神身体的につじつまのあった解釈が難しくなる。それに、女性は誰でも本障害を発病するかと言えば一概にそうでもなさそうだ。


「女性は子宮でものを考える」と言う言葉を、なにかの本で見つけたことがあが、確かに女性の命は子宮にある。自分の子宮に子供を宿し、自らの体力を消耗して子供を産み、育児には母性本能によって愛をささげる。考え方によっては全性器の血管閉塞は、心理的に不安定になるのが本障害の関連症状かもしれない。最近、開業の婦人科医のも大変興味を持たれているのがこの刺針療法の処置だ。今後、大いに臨床に取り入れてもらいたいし..............







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